花ちゃん   と   わたし



























ケージの前に
そっとすわる

花は
あたまをもたげて
こちらをうかがう

息をひそめて
黙っていると

巣の中に
もぐってしまう

エヘン
と咳払いをひとつ

音を聞き分け
見抜いた花は
巣からいそいそ
這い出して
「ここにいるよ」
とアピールす

ケージの中には
水のみ器
暖かい巣材と
回し車
二階に上れば
秘密のかくれ家

ここは
花の宇宙
花の世界

その中に
わたしもるなら
うれしいね

  
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