約束

白木の祭壇(後飾り)が暖かい春光に包まれて、骨壺ふたつ仲よく並んでいる。

まりんと一緒にお墓に入れようと策を巡らすが、世間はそう甘くはない。

愛犬の遺骨をこっそりお墓に入れてしまった話しを聞いたことがある。

麻袋に混ぜてしまえばと高を括っていたが、そうは問屋が卸さない。

言わずもがな、変なものを入れられたらたまったものではない。霊園の秩序を守るのはお寺のお務め。

とはいえ、現にペット可の霊園、墓地が年々増えている。あと数年すれば、公然の事実として世間に認められることになるでしょう。

じいやがだめなら、だれ憚ることなく私と一緒に入ろうね。

        令和4年4月17日

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